Web サービスのチェーニングに関する特別な考慮事項

チェーニングされた統合オブジェクトを ZIETrans Web サービス内で使用する場合は、ステートフルな Web サービスを作成していることになります。ZIETrans ランタイムは、同じ Web サービス内にあるチェーンされた統合オブジェクトの呼び出し間でデータを保管しません。しかし、ZIETrans ランタイムでは、チェーン内の次の Web サービスの呼び出しを、その ZIETrans ランタイムの同じインスタンスに戻るようにルーティングする必要があるため、チェーン内の次の IO は同じ Telnet 接続を使用します。

JAX-RPC サポートを使用するステートフル ZIETrans Web サービス をクラスターにデプロイする場合は、チェーン内のすべての統合オブジェクトが同じ Telnet 接続を使用できるよう、以下のいずれかを実行してください。
  • EJB Access Bean から ZIETrans Web サービスを作成します。ZIETrans EJB はステートフル・セッション EJB であるため、EJB クライアントは同じ ZIETrans EJB インスタンスと常に対話します。
  • Web サービスの有効範囲がセッションになるように構成し (これは開発環境内で行うことも、展開後に行うこともできます)、Web サービス・クライアント・ランタイムで SESSION_MAINTAIN_PROPERTY を使用して複数の呼び出し間でセッションを維持することによって、HTTP セッションの親和性を確保します。 SESSION_MAINTAIN_PROPERTY に関する問題を修正する WebSphere® APAR PK35259 が必要になる場合があることに注意してください。
JAX-WS サポートを使用するステートフル ZIETrans Web サービス をクラスターに展開する場合は、チェーン内のすべての統合オブジェクトが 同じ Telnet 接続を使用できるよう、以下のいずれかを実行してください。
  • EJB Access Bean から ZIETrans Web サービスを作成します。ZIETrans EJB はステートフル・セッション EJB であるため、EJB クライアントは同じ ZIETrans EJB インスタンスと常に対話します。
  • WebSphere アプリケーション・サーバー の資料の指示に従って、HTTP セッション管理サポートを使用します。https://www.ibm.com/docs/was