統合オブジェクト Java コードのカスタマイズ

統合オブジェクトをマクロから作成する場合や、マクロの保管時に ZIETrans によって統合オブジェクトが自動的に作成される場合、ZIETrans は統合オブジェクト・テンプレート を使用して統合オブジェクトを作成します。これらのテンプレートには、各統合オブジェクトに組み込まれている Java™ コードが含まれています。

ZIETrans を使用すると、Java コード・レベルで、基礎となるサブシステムとの統合オブジェクトの対話方法を変更し、追加機能を実行することができます。

Java コード・テンプレートには 2つの種類があります。デフォルト・テンプレートとカスタマイズ可能テンプレートです。テンプレートは、次のディレクトリーに保管されています。
<shared_install_directory>\plugins\com.ibm.hats_nnn\predefined\
IOTemplates\
ここで、shared_install_directory は IBM® Installation Manager を使用して ZIETrans オファリングをインストールした共用リソース・ディレクトリー、nnn は ZIETrans のバージョンおよびビルド・レベルです。

デフォルト・テンプレートは、HPubTemplateHODBean.Default と HPubTemplateHODBeanInfo.Default です。カスタマイズ可能テンプレートは、HPubTemplateHODBean.Customize と HPubTemplateHODBeanInfo.Customize です。デフォルト・テンプレートには、ZIETrans および Host On-Demand コードとは別個の Java コードが含まれています。ZIETrans または Host On-Demand コードが機能拡張またはサービス用に変更されていれば、デフォルト・テンプレートを使用して作成した統合オブジェクトを 再コンパイルおよび再配置する必要はありません。

デフォルト・テンプレートは、スーパークラスからメソッドを呼び出します。カスタマイズ可能テンプレートには、カスタマイズできるメソッドが含まれています。HPubTemplateHODBean.Customize テンプレートを変更して、統合オブジェクトに機能を追加できます。例えば、ホスト画面上のテキストだけでなく、カラーや強調表示などの特性も 検索することができます。

カスタマイズ可能テンプレートには、ZIETrans コード、Host On-Demand オブジェクト、 イベント、およびその他の Java 構成体と対話する重要な Java コードが含まれています。これらのテンプレートを使用すると、統合オブジェクトを変更して 追加機能を実行できます。カスタマイズ可能テンプレートを使用して作成された統合オブジェクトには、ZIETrans および Host On-Demand コードと直接対話し、データ処理の多くをインプリメントする コードが組み込まれます。ZIETrans または Host On-Demand コードの何らかの変更が統合オブジェクト内のコードに 影響を与える場合は、統合オブジェクトを再コンパイルおよび再配置する必要があります。

ZIETrans が使用するテンプレートは、Host Publisher が使用するテンプレートとは異なります。Host Publisher で統合オブジェクト・テンプレートを変更した場合は、統合オブジェクト内で同じ機能を実現するために、ZIETrans が提供するテンプレートに同じ変更を加えて統合オブジェクトを再作成する必要があります。変更したテンプレートで作成された Host Publisher 統合オブジェクトや、そのような統合オブジェクトを使用するアプリケーションをインポートまたはマイグレーションすると、カスタマイズされたテンプレートから Java Bean が作成されたことを示すメッセージが表示されます。