BMS マップ・ファイル (.bms および .bmc)

基本マッピング・サポート (BMS) のマップは、顧客情報管理システム (CICS®) の画面定義ファイルです。各マップが 1 つの画面の全体または一部を定義しており、通常 CICS アプリケーションは 1 つ以上のマップを表示して、完全な画面イメージを作成します。BMS マップのソースは、マップ・セットというグループに編成されます。1 つのマップ・セットには、1 つ以上のマップが含まれています。マップ・セットは、1 つのソース・ファイルに対して 1 つのマップ・セットというようにソース形式で存在します。

BMS マップ・セット・ファイルは ZIETrans Toolkit のプロジェクトにインポートできます。ZIETrans が BMS マップをインポートする際、インポートはマップ・セットのレベルで行われます。マップ単位で個別にインポートすることはできません。ZIETrans Toolkit では、インポートされた BMS マップ・セット・ファイルのファイル拡張子は .bms で、個々のマップのファイル拡張子は .bmc になります。

マップ・セット・ファイル (.bms) とマップ・ファイル (.bmc) は両方とも、ZIETrans プロジェクト内の 1 つの独立した Maps フォルダーに格納されます。デフォルトでは、マップがインポートされるまで、ZIETrans プロジェクト表示」では Maps フォルダーは見えません。

ZIETrans を使用すれば、マップ・ファイルから画面キャプチャーを生成することができます。画面キャプチャーは、マップ・セットをインポートする際に生成することもでき、Maps フォルダーに入れた後、マップから生成することもできます。マップから画面キャプチャーを生成するには、マップ・ファイル上で右マウス・ボタンをクリックしてポップアップ・メニューを表示し、「画面キャプチャーの生成」を選択します。選択した BMS マップごとに個別の画面キャプチャーを作成することもでき、選択した複数の BMS マップを 1 つの画面キャプチャーにマージすることもできます。フィールドがオーバーラップしている場合は、マップをマージすることはできません。画面キャプチャーを作成すれば、ZIETrans 画面カスタマイズの作成を開始できます。

ZIETransプロジェクト表示」内のファイルをダブルクリックすることで、ZIETrans Toolkit エディターでマップ・セット・ファイルを開くことができます。ファイルの内容について詳しくは、「CICS アプリケーション・プログラミング・リファレンス」を参照してください。マップ・セット・ファイルをテキスト・エディターで変更し保存した場合、そのファイルを構成するマップは再生成されますが、1 つ例外があります。マップ・セット・ファイル内でラベル定義されたフィールドの内容が変更されたマップ・ファイルの場合です。このようなマップを再生成するには、「BMS マップ・セットのインポート」ウィザードを使用してソース・ファイルを再度インポートする必要があります。

CICS アプリケーションの実行中に、ラベル定義されたフィールドの内容を変更することができます。CICS アプリケーションの実行時に表示するフィールドと共に、画面キャプチャーを作成したい場合があります。ラベル定義されたフィールドはアプリケーション実行時に変更可能なため、マップ・セット・ファイル (およびマップ・セット内にあるマップ・ファイル) に、実際の画面キャプチャーの生成に必要な情報のすべてが含まれているとは限りません。マップ・ファイルの編集はできませんが、ファイルをダブルクリックすることで、ファイル・プレビューが開きます。ZIETrans Toolkit のプロパティー・シート表示によって、欠落情報を追加し、フィールドの内容を手動で設定できます。フィールドの内容を変更することによって、単一のマップを複数の画面キャプチャーに使用することができます。
注:
  1. ZIETrans Toolkit でマップ・ファイルをプレビューする際、プロパティー・シート表示に表示されているフィールドは、ZIETrans プロジェクト表示」で強調表示されているマップ・ファイルのフィールドであり、プレビュー・ウィンドウに表示されているマップ・ファイルのフィールドではありません。
  2. 画面キャプチャー・ファイルが BMS マップ・ファイルから生成されている場合は、ZIETrans Toolkit のプロパティー・シート表示を使用して画面キャプチャー・ファイルを表示することも可能です。