RESTful Web サービスの作成

従来の Web サービスと同様に、RESTful Web サービスは、ZIETrans 統合オブジェクトとその入出力プロパティーから作成されます。従来の Web サービスの場合は、Web サービス・リソースのロケーションおよび 入出力のプロパティーを WSDL ファイルに定義します。一方、RESTful Web サービス の場合は、リソースを表現する URI、リソースに対して作動する HTTP メソッド、およびメッセージ・フォーマットを定義する HTTP ヘッダー情報を使用して Web サービス・リソースへのアクセスを定義します。

次の図には、RESTful Web サービスのための ZIETrans サポートのアーキテクチャー構造が含まれています。
  1. ZIETrans RestServlet は、URI と HTTP メソッドを含む HTTP 要求をクライアントから 受信します。
  2. RestServlet では、この URI および HTTP メソッドに含まれる情報を統合オブジェクトの JAX-RS リソースにマップすることにより、要求を経路指定します。
  3. JAX-RS リソースは、要求を受け取り、要求に含まれるパラメーター を読み取り、統合オブジェクトを初期化し、プロンプトを設定し (入力プロパティー)、 統合オブジェクトを実行します。
  4. JAX-RS リソースは、統合オブジェクトから抽出結果 (出力プロパティー)を受け取り、応答を生成し、それを RestServlet に返します。
  5. RestServlet はクライアントに応答します。
図 1. ZIETrans RESTful Web サービス・アーキテクチャー
ZIETrans Web サービス・アーキテクチャー
注: ZIETrans 統合オブジェクトを実行するには、クライアントが一度に 1 つの統合オブジェクトを呼び出す必要があります。チェーニングされた統合オブジェクトの場合は、 クライアントは、統合オブジェクトの 1 つを呼び出してからリンク・キーを渡して次の統合オブジェクトを呼び出す必要があります。または、リンク・キーを渡しながら統合オブジェクトを 1 つずつ呼び出すように、開発者がラッパーを変更する必要があります。

ZIETrans には、統合オブジェクト用の JAX-RS リソースの作成と、HTTP 要求内の URI と HTTP メソッドを正しい JAX-RS リソースにマップできるようにするためのマッピングに使用できるツールが用意されています。