z/OS Communications Server を使用する場合のコンテンション解消

z/OS® 1.2 以降、IBM は、VTAM® を含め、z/OSCommunications Server におけるコンテンション解消をインプリメントしてきました。ただし、z/OS 1.2、1.3、および 1.4 のオリジナルのインプリメンテーションは、急拡大する規格に完全には一致していませんでした。その結果、 ZIETrans がこれらのオリジナル・リリースの z/OS Communications Server と通信しにくいことがありました。この問題を解決するために、IBM は、パッチ (PTF) を発行し、推奨されるパッチをリストした情報 APAR (テクニカル・ノート) を公開していました。

z Systems 管理者に連絡して、APAR II13135「"Common Telnet Problems Under z/OS"」を参照してください。APAR II13135 では、ZIETrans でコンテンション解消を活用するために推奨される PTF がリストされています。例えば、z/OS 1.4 の場合、APAR PQ71574 と PQ72265 が適用され、PTF UQ76065 で修正されます。正しいフィックスがない場合、ZIETrans がハングすることがあります。この問題が発生すると、ZIETrans Toolkit の端末ウィンドウにクロック画面 (クロック・アイコンが下部に表示されたまま画面がフリーズした状態) が表示されたままになるので、ZIETrans 開発者はこの問題の発生を確認できます。

z Systems 管理者が II13135 パッチをすぐにインストールできない場合は、関連する ZIETrans 設定で説明する negotiateCResolution 設定を使用して、値 false を指定します。この設定に false を指定すると、ZIETrans がコンテンション解消の折衝をスキップし、以前の TN3270E の仕様に準拠します。コンテンション解消を使用不可にすることにより、3270 の応答時間が長くなり、ZIETrans のパフォーマンスが低下することがあります。使用不可にしなければ悪影響はありません。

コンテンション解消の折衝に関するこの問題は、ZIETrans が、影響がある z/OS ホスト・システムに直接接続せずに、フロントエンドの 3270 通信ゲートウェイ経由で接続する場合には、発生しません。これらのゲートウェイでは、コンテンション解消がサポートされない場合、またはコンテンション解消をサポートするためにサービスを追加する必要がある場合があります。