どのようなときに統合オブジェクト・チェーニングを使用するかの判断

チェーン内にいくつの統合オブジェクトが必要かを判断するには、まず、実行する必要があるサブタスクをすべてリストします。例えば、fileview という名前のホスト・アプリケーションがあり、このホスト・アプリケーションを起動すると、ファイルのリストが表示されるとします。ユーザーは、ファイル名の横に「1」と入力し、Enter を押して、その中身を表示することにより、ファイルのリストから任意のファイルを選択できます。実行する作業は次の 2 つです。
  1. ユーザーに表示するファイルのリストを取得する。
  2. 選択されたファイルのファイル詳細を取得する。

2 つのマクロが必要です。なぜなら、2 番目のマクロを実行する前にユーザーの判断が必要なためです。2 番目のマクロは、ユーザー入力を待機する必要があります。ユーザー入力が必要な場所を定義するのが、複数のタスクを個々の統合オブジェクトに分離するための最初のステップです。

ユーザーの選択肢が複数ある場合、それぞれの選択によって引き起こされるホスト・アクションが異なるときは、それぞれの選択は別個の統合オブジェクトでなければなりません。その後、ユーザーの選択に基づいて、これらの統合オブジェクトを動的に組み合わせることができます。例えば、5 つの項目からなるメニューがあるとします。5 つの選択項目の中からユーザーが任意に選択できる場合、それぞれの選択は独立した統合オブジェクトでなければなりません。

アプリケーション内に別個のタスクがいくつあるかわかったら、アプリケーションに対するチェーニングの影響を判断できます。3 つ以上のタスクがある場合は、チェーニングを使用することにより、アプリケーションの応答時間を改善したり、実行する必要があるマクロ記録の量を減らして統合オブジェクトの全体的な複雑さを減らすことができます。