デフォルト・レンダリング
デフォルト・レンダリングは、個別に変換されなかったホスト画面を変換するためのものです。選択済みのデフォルト・レンダリング・セットは、元のホスト画面の構造を保持する一方、GUI の設計の原則を適用することによってアプリケーションの機能を拡張しようとします。つまり、ホスト画面の無保護フィールドを GUI の入力フィールドとしてレンダリングするだけでなく、ファンクション・キーをボタンやリンクに変換したり、選択リストをドロップダウンに変換したり、テーブル領域をテーブルに変換したりすることもできます。
- ホスト画面用の個々の変換を作成する場合は、 デフォルト・レンダリングを事前にその変換に取り込むことができます。詳しくは、『「変換の作成」ウィザード』を参照してください。
- また、デフォルト・レンダリングをあとで変換に挿入することもできます。詳しくは、『デフォルト・レンダリングを挿入』を参照してください。
レンダリング・セットは、レンダリング項目の優先順位付きのリストを作成することにより構成されます。各レンダリング項目は、1 つの特定の領域を定義する。その領域の内部で、指定されたホスト・コンポーネントが認識され、指定されたウィジェットを使用してレンダリングされる。例えば、ホスト画面の下部領域にあるファンクション・キーを 探し、リンクとしてレンダリングできます。
デフォルトの変換に対して複数のレンダリング・セットを作成できます。レンダリング・セットを追加で作成した場合でも、デフォルトの変換で使用されるレンダリング・セットは、1 つだけです。新規セットを作成するには、「追加」ボタンをクリックして、「レンダリング・セットを追加」ウィンドウを開きます。新しいレンダリング・セットに対して固有の「名前」と 「説明 (オプション)」を指定します。
新規レンダリング・セットをデフォルトにするには、「このレンダリング・セットをデフォルト・レンダリングに使用」チェック・ボックスを選択します。
「空のレンダリング・セットを作成」ボタンを選択してレンダリング・セットをブランクにする (レンダリング項目を定義しない) ことも、「新規レンダリング・セットを既存のセットからコピー」プルダウン・メニューからセットを選択することもできます。リストの横にある「編集」を選択してレンダリング・セットを変更することも、「除去」ボタンを選択して削除することもできます。
以下のリストにあるレンダリング項目は、 デフォルト・レンダリング・セットの一部として定義されます。
- @ダイアログ
- ENPTUI ウィンドウ
- サブファイル
- ENPTUI メニュー・バー
- ENPTUI アクション
- ENPTUI 単一選択
- ENPTUI 複数選択
- ENPTUI スクロール・バー
- ライト・ペン - アテンション
- ライト・ペン - 選択
- 選択リスト
- ファンクション・キー
- フィールド・テーブル
- 表示されるテーブル
- URL
- 残りのテキストおよび入力フィールド
- ENPTUI レンダリング項目は、使用するホストが 5250 または 5250W で、ZIETrans プロジェクトの初期作成時に「グラフィカル・インターフェース DDS キーワード (ENPTUI) レンダリング・サポートの追加」チェック・ボックスを選択して ENPTUI サポートを使用可能にした場合にのみ表示されます。
- ライト・ペン・レンダリング項目は、使用するホストが 3270 または 3270E で、 ZIETrans プロジェクトの初期作成時に「ライト・ペン・レンダリング・サポートの追加」チェック・ボックスを選択してライト・ペン・サポートを使用可能にした場合にのみ表示されます。
このプロジェクトのすべての画面について、選択済みレンダリング・セットに 新規レンダリング項目を追加できます。また、編集または除去する既存のレンダリング項目を選択し、テーブルの右側にある該当するボタンを選択して、これらの既存のレンダリング項目を編集または除去することもできます。
- ダイアログ・コンポーネントは、ホスト画面でモーダル・フレーム (ポップアップ・フレーム) を認識してレンダリングするための特殊なコンポーネントです。ただし、ダイアログ・コンポーネントを使用して、モーダル・フレーム・ホスト・コンポーネントを各変換に挿入することはできません。
レンダリング・セットを構成するレンダリング項目のリストは 番号付きリストです。リストの下にある別の項目によっても認識される ホスト画面の一部を各レンダリング項目が消費する場合があるため、リストの順序が重要です。レンダリング項目は、リストの上にあるほど 優先順位が高くなります。各レンダリング項目の隣にあるチェック・ボックスを使用すると、選択を使用可能または使用不可にすることができます。
コンポーネントは、必ずしも指定した領域全体を消費するとは限りません。例えば、画面全体で選択リストを検索するように選択リスト・コンポーネントを構成したが、画面の中央で 1 つのリストしか検出されなかったとします。ホスト画面の中央の領域のみが「消費済み」としてマークされます。ホスト画面の残りの「未消費」領域は、引き続き 優先順位の低いレンダリング項目によって変換されます。
デフォルト・レンダリング設定でテーブル・コンポーネントを使用する場合は注意してください。これは、テーブル・コンポーネントは選択されている領域でほぼすべての画面を認識し、リスト内のこれより下位のレンダリング項目が認識されないためです。
デフォルト・リストの最後のレンダリング項目 (「残りのテキストおよび入力フィールド」) は、残りのすべての「未消費」画面領域を、フィールド・コンポーネントおよびフィールド・ウィジェットを使用して変換します。この項目は、レンダリング・セットの 最後の項目でなければなりません。