JIS2004 文字を印刷するには、次のようにします。
- PDT 印刷の場合、pdfpdt ファイル (ibm5577.pdfpdt など) を指定し、パラメーター KANJI_CODE=SHIFT_JIS が指定されていることを確認します。
- ファイルに出力では、パラメーター KANJI_CODE を使用して、ファイル・エンコードを指定します。
- フォント・イメージを持つ PC ファイルとして出力をダンプして、出力を PC ファイルとして保存するには、pdfpdt ファイルで KANJI_CODE=SHIFT_JIS を指定することにより、ファイル・エンコードを Shift JIS に設定します。印刷出力は、物理プリンターにファイルの内容を出力するために使用できるネイティブ PC ファイルとして保存されます。
- 出力を Unicode ファイルとして保存するには、サロゲート・ペアのコード・ポイントのある Unicode ファイルとして出力をダンプして、pdfpdt ファイルで KANJI_CODE=UNICODE を指定することによって、ファイル・エンコードを Unicode に設定します。印刷出力は、後でデータの処理またはアーカイブのために使用できる UCS-2 ファイルです。
次の表は、JIS2004 文字を持つデータを出力ファイルに印刷する (Print-to-File) ときに、さまざまな pdfpdt ファイルで KANJI_CODE セッション・パラメーターにさまざまな値を指定した結果を示しています。
表 1. KANJI_CODE セッション・パラメーターの要約pdfpdt ファイルのセッション・パラメーター |
ASCII テキスト・モード (basic_dbcs.pdf) |
その他のサポートされるプリンター (esc_*.pdf、ibm*.pdf、lips*.pdf など) |
KANJI_CODE=SHIFT_JIS |
サロゲート・ペアはネイティブ PC ファイルには保管できないため、適用外。 |
出力はネイティブ PC ファイルに保存され、JIS2004 文字と UDA 文字のフォント・イメージ (バイナリー・データ) はこのファイルに保管されます。 |
KANJI_CODE=UNICODE |
出力は Unicode ファイルに保存されます。サロゲート・ペアと UDA 文字は UCS-2 で保管されます。 |
PC プリンターでは Unicode データは受け入れられないため、適用外。 |
さらに、ファイルに印刷する場合、セッション・パラメーター printerMimeType および printSaveAsExtension を適切に構成する必要もあります。
表 2. Print-to-File セッション・パラメーターの要約設定 |
pdfpdt ファイルのセッション・パラメーター |
ZIETrans でのセッション・パラメーター printerMimeType |
ZIETrans でのセッション・パラメーター printSaveAsExtension |
結果 |
さらに印刷するための設定 |
KANJI_CODE=SHIFT_JIS |
application/octet-stream |
.bin |
バイナリー・データを使用するネイティブ PC ファイル。 |
ASCII テキスト・モードの設定 |
KANJI_CODE=UNICODE |
text/plain |
.txt |
UCS-2 ファイル。 |
詳しくは、「プロジェクト用印刷サポートの定義」と「印刷」を参照してください。