ZIETrans プリファレンスの使用

「ZIETrans プリファレンス」を使用して、ZIETrans Toolkit の外観および動作を制御できます。これらのプリファレンスによって、ZIETrans Toolkit へのアクセスが容易になり、プログラミング・タスクが単純化されます。ZIETrans プリファレンスを処理するには、「ウィンドウ」>「設定」をクリックして、ツリー・ビューで「ZIETrans」を選択します。プリファレンスに関する即時ヘルプを参照するには、その場所にカーソルを置いて F1 を押します。

以下のプリファレンスを変更できます。
既知のファイル・タイプのファイル拡張子を非表示にする
デフォルトでは、ZIETrans プロジェクト「」ビューに .jsp などの 一般的なファイル拡張子は表示されません。例えば、Templates フォルダーのファイルの拡張子はすべて .jsp です。ZIETrans プロジェクト「」ビューに すべてのファイル拡張子を表示させる場合は、このチェック・ボックスをクリアします。
ZIETrans のヒントを表示
ZIETrans のヒントは、新規ユーザーに役立つ提案を表示します。ZIETrans Toolkit を使用するときに ZIETrans のヒントを表示させないようにする場合は、このチェック・ボックスをクリアします。
マイグレーション警告の表示
ZIETrans V2.0 プロジェクトにマイグレーションされていないプロジェクトを ZIETrans が検出した場合に、マイグレーションの警告を表示させるかどうかを指定できます。
端末ウィンドウを表示するためのプロンプト
「サーバーでデバッグ」(Web プロジェクトの場合) を使用してプロジェクトをテストする際に、ディスプレイ端末をオンにするか尋ねるダイアログを、ZIETrans で表示するかどうかを決定できます。ダイアログ上のチェック・ボックスをポップアップ表示されたときに選択することによって、この機能をオフにすることもできます。
隠しフィールド抽出の警告を表示 (Show extract hidden fields warning)
以下のイベントのいずれかが発生した場合、キャプチャーされた画面で ZIETrans が隠しフィールドを検出した場合にダイアログによる警告を表示するかどうかを指定できます。
  • ライブ端末によるマクロの記録中にデータを抽出している場合
  • キャプチャーされた画面を使用して画面カスタマイズ基準を作成している場合
  • キャプチャーされた画面を使用して新規の「グローバル変数を抽出」アクションを追加している場合
JRE の非互換性に関する警告を表示
ZIETrans では、非互換の JRE を検出したとき、 メッセージにより警告を出すことができます。現行 JRE が ZIETrans と非互換であるという警告ダイアログを表示する場合は、このボックスを選択してください。JRE を手動で変更する必要があります。警告ダイアログを表示しない場合は、このボックスをクリアしてください。
選択フィルター
このチェック・ボックスのリストにより、「ZIETrans プロジェクト」ビューに表示させるファイルのタイプを選択できます。例えば、共通イメージやスタイル・シートを 処理しない場合は、このチェック・ボックスをクリアして「ZIETrans プロジェクト」ビューに表示されないようにすることができます。経験の少ないユーザーにマクロや Java™ ソース・ファイルを処理させたくない場合、該当するチェック・ボックスをクリアして、それらのファイルが表示されないようにすることができます。
ホスト端末プリファレンス
マクロのデバッグ前にすべてのマクロ・プロンプトを表示 (Prompt for all macro prompts before debugging a macro)
これを選択した場合、マクロを最初にデバッグするときにダイアログが表示され、すべてのプロンプトに対する値を一度に入力できます。選択しない場合、マクロが実行している現在のプロンプトの値のみを要求するダイアログがプロンプト表示されます。この場合、各プロンプトの値を 1 つずつ入力する必要があります。このプリファレンスは、マクロのデバッグ時だけに使用され、ZIETrans Toolkit でマクロを再生する場合、またはマクロや ZIETrans アプリケーションを実行する場合には影響ありません。
マクロ・プロンプト/抽出名の警告を表示
このボックスは、統合オブジェクトとの使用には無効なマクロ・プロンプトまたは抽出名を入力したときに ZIETrans に警告させる場合に選択します。
固定フォント・サイズ
このプリファレンスは、視覚障害のあるユーザーのために設計されています。ウィンドウを 拡張したり縮小したりした場合でもホスト端末のテキストのサイズを変更しないように 指定できます。例えば、文字を大きくする必要がある場合は、大きな固定フォント・サイズを設定し、スクロール・バーを使用して ホスト端末画面を参照できます。
画面キャプチャーの強調表示時の色
色を使用して、パターンに一致する入力フィールド、保護フィールド、隠しフィールド、および 画面領域を識別します。これらの目的に使用する色を変更するには、これらのプリファレンスを使用します。
ZIETrans に関連した動作を制御するためのプリファレンスはほかにもあります。これらのプリファレンスを使用するには、プリファレンス・ツリーで ZIETrans を展開し、以下サブカテゴリーの 1 つをクリックします。
アクセシビリティー
音響アラームによる認識エラーのアラート
認識エラーが発生した場合 (例えば、「サブファイル」コンポーネント設定ページなどで) に音響アラート (ビープ音) を再生するには、このボックスを選択します。これは、スクリーン・リーダー (読み上げソフトウェア) を使用してメッセージ領域を読み上げるよう、開発者に警告しなければならない場合に便利です。
BMS のインポート (BMS Import)
これらの設定は、BMS インポート・ウィザードを使用せずに、BMS ソース・ファイルを ZIETrans プロジェクト内の Maps フォルダーに追加した場合だけに使用されます。
ホスト・コード・ページ
インポートする BMS マップで使用されるコード・ページ。
BMS ファイル・コード・ページ
BMS ファイルをワークステーションに転送するときに使用されるコード・ページ
デフォルト Java パッケージ
このパネルで、Java ソース・ファイルである ZIETrans 成果物 (ビジネス・ロジック、カスタム・ウィジェット、カスタム・コンポーネント、および RESTful サービス) のデフォルト Java パッケージ名を構成します。パッケージ名は、完全修飾 Java クラス名の最初の部分です (例えば、Java クラス名が com.myCompany.MyClass であれば、パッケージ名は com.myCompany です)

新規成果物にパッケージ名を作成する場合、{project name} にはプロジェクトの名前が入ります。このような置換が行われるのは、有効なパッケージ名を確実に作成するためです (例えば、スペースは下線に変換されます)。

ホスト・シミュレーション
TCP/IP ポートの範囲
トレースの記録および再生中に、ZIETrans ホスト・シミュレーション機能はポートの範囲を使用して、ホスト端末または ZIETrans アプリケーションとのホスト通信を記録または再生します。ポートの範囲を使用すると、複数のセッションで同時に トレースを記録または再生することができます。ポートの範囲を設定するには、 次のフィールドを使用します。デフォルトの範囲開始ポートは 7021、デフォルトの終了ポートは 7050 です。
時間遅延設定
遅延
このドロップダウンの各オプションは、ホスト・シミュレーションが、 再生中にホスト端末または ZIETrans アプリケーションからの要求応答するまでの時間遅延を設定するために使用します。オプションは、「遅延なし」(ホスト・シミュレーションは次の画面ですぐに応答します)、「ランダム」(ホスト・シミュレーションが応答するまでに、 あらかじめ定義された最小時間と最大時間の間でランダムに遅延が発生します)、および「実」(ホスト・シミュレーションは、記録中に画面を表示する場合に実際にかかる時間だけ待機します) です。デフォルトは「遅延なし」です。「ランダム」を選択した場合は、「最小」フィールドと「最大」フィールドで遅延値の範囲を設定します。
最小 (ms)
「遅延」設定が「ランダム」の場合は、このフィールドで、ホスト・シミュレーションが再生中に次の画面で応答するまでの遅延の最小値 (ミリ秒) を設定します。
最大
「遅延」設定が「ランダム」の場合は、このフィールドで、ホスト・シミュレーションが再生中に次の画面で応答するまでの遅延の最大値 (ミリ秒) を設定します。
統合オブジェクト
マクロ保存時に統合オブジェクトを自動的に生成
マクロを保存するたびに統合オブジェクトを生成する場合は、このチェック・ボックスを選択します。手動で統合オブジェクトを作成する場合は、このチェック・ボックスをクリアします。マクロから統合オブジェクトを作成する方法については、統合オブジェクトの使用を参照してください。
統合オブジェクトの作成時に ZIETrans EJB プロジェクトで EJB Access Bean を自動生成する
統合オブジェクトを作成するたびに ZIETrans EJB プロジェクトに EJB Access Bean を生成する場合は、このチェック・ボックスを選択します。「マクロ保存時に統合オブジェクトを自動的に生成」プリファレンスを選択した場合、マクロの作成時または変更時に、統合オブジェクトとともに EJB Access Bean が作成されます。
統合オブジェクトの生成に使用するテンプレート
統合オブジェクトの新規テンプレートを作成する場合は「統合オブジェクト - 高度なトピック」で説明されているとおりに、この設定を使用して、統合オブジェクト・ファイルを作成する際に使用するテンプレートを指定します。
統合オブジェクト BeanInfo の生成に使用するテンプレート
統合オブジェクトの新規テンプレートを作成する場合は「統合オブジェクト - 高度なトピック」で説明されているとおりに、この設定を使用して、統合オブジェクトの BeanInfo ファイルの定義時に使用するテンプレートを指定します。
変換
これらのプリファレンスは、新規のブランク変換を作成する際に使用されます。
フリー・レイアウト・テーブルを含める (Web のみ)
ブランクの変換を作成する場合、テーブルのデフォルトの高さと幅がこの設定から取得されます。デフォルトでは、特に別の指定をしない限り、この設定が 100% で初期化されます。ドロップダウン・メニューから「ピクセル」を選択すると、これらの値をピクセルで指定することもできます。
注: 変換でテーブルの後ろにホスト・コンポーネントが挿入されると、サーバーで実行したときに、レンダリングされたそのコンポーネントは表示されません。これは、画面の 100% がテーブルに使用されるためです。
プロジェクトがモバイル装置用に最適化されている場合を除く
モバイル装置用に最適化されているプロジェクトの新規ブランク変換にフリー・レイアウト・テーブルを組み込まないようにするには、このプリファレンスを選択します。
ホスト・コンポーネントの挿入後にプロパティー・ビューを開く
変換へのホスト・コンポーネントの挿入後に「プロパティー」ビューをオープンするには、このボックスを選択します。
Visual Macro Editor
デフォルトで画面アクションを表示
この設定を選択すると、デフォルトで、マクロ画面オブジェクト上にアクションを表示します。この設定をクリアすると、デフォルトで、アクションを非表示にします。マクロ画面上のアクションをトグルでクリックすると、特定の画面のアクションを表示/非表示にします。この設定は、Visual Macro Editor で初めて開くマクロのみに作用します。デフォルトが選択されています。
表示する画面アクション数の制限
1 つのマクロ画面オブジェクトに対して表示されるアクションの最大数を指定します。これは、すべてのアクションを表示するとインターフェースが複雑すぎる、複雑なマクロの場合、有用です。デフォルトは 5 です。

ZIETrans プリファレンスを変更した場合、「適用」をクリックして即時に ZIETrans Toolkit にその結果を表示することができます。新しいプリファレンスを保存して 「プリファレンス」ウィンドウをクローズするには「OK」をクリックします。保存せずに終了するには「キャンセル」をクリックします。「キャンセル」 をクリックした場合は、「適用」をクリックした後に行った変更内容のみがキャンセルされます。

ZIETrans プリファレンスを初期値に戻すには、「デフォルトの復元」をクリックします。

ある ZIETrans Toolkit で ZIETrans プリファレンスを構成し、そのプリファレンスをほかの開発ワークステーションにコピーする場合、Eclipse メニュー・バーから「ファイル」>「エクスポート」>「一般」>「設定」を選択して、プリファレンスを .epf ファイルとして保存します。このファイルを使用する各ワークステーションに転送したり、ネットワーク経由で使用可能にすることができます。「ファイル」>「インポート」>「一般」>「設定」を選択し、設定ファイルをインポートします。