パラメーターのオーバーライド時に使用する接続のタイプの選択

実行時に接続パラメーターがオーバーライドされると、ZIETrans はそのオーバーライド値を使用して、アプリケーションの作成時に定義されたものとは異なる変換接続を作成します。ZIETrans がこの新規の変換接続を作成するためのテンプレートとしてどの接続を選択するかは、connectionName 接続パラメーターを指定したかどうかによって決まります。

ZIETrans が基本変換接続を作成する場合は、一部の機能が無効になります (テンプレート接続として選択された接続で有効になっている場合も含む)。基本接続ではプールが常に無効になります。また、接続マクロおよび切断マクロと同様、接続タイムアウトおよび切断タイムアウトが無視されます。テンプレート接続の HOD 接続パラメーター (ホスト名など) およびポートがテンプレート接続からコピーされ、接続パラメーターに対して指定されているすべてのオーバーライドが適用されて、新規の基本変換接続が作成されます。基本接続は常にアプリケーションのデフォルト変換接続を基にしていることに注意してください。

ZIETrans が完全変換接続を作成する場合は、connectionName パラメーターで指定された接続に関連付けられているすべての接続設定 (プール設定、接続マクロおよび切断マクロ、接続タイムアウトおよび切断タイムアウトなど) が使用されます。その後、接続パラメーターのオーバーライドがある場合にはそれらが適用されて、新規の変換接続の作成に使用されるプール仕様が作成されます。

connectionName パラメーターの値としてバックグラウンド接続の名前を指定し、その他のオーバーライドは指定しなかった場合は、事実上、そのアプリケーション・インスタンスの変換接続として使用する接続を切り替えていることになります。

すべての ZIETrans 接続は、プール仕様に基づいています。プール仕様は、その仕様を基に作成されるすべての接続のプロパティーを記述した内部オブジェクトです。実際には ZIETrans Toolkit でプール仕様を作成し、ランタイムではこれらの接続ファイル (main.hco など) を使用して、実際の Telnet 接続を実行時に作成します。接続パラメーターのオーバーライドを指定した場合、ZIETrans ランタイムは新規接続のプロパティーを記述した新規のプール仕様オブジェクトを、必要に応じて動的に作成します。プール仕様は、Web アプリケーションの ZIETrans 管理パネルで参照することができます。プールが無効になっている場合、パラメーターのオーバーライド指定があるために動的に作成されたプール仕様は、connectionName パラメーターが指定されているかどうかとは無関係に、最後のアクティブ接続が終了すると共に自動的に破棄されます。

接続パラメーターのオーバーライドは、ZIETrans アプリケーションにアクセスするユーザーごとに別々に指定することができます。例えば、各ユーザーがそれぞれ別の LUName オーバーライドを指定している場合、ZIETrans ランタイムはユーザーごとに異なるプール仕様を作成します。プール仕様が自動的に破棄されるようにするには、元の接続に対してプールを無効にしてください。複数のユーザーが全く同じオーバーライドを指定した場合はプール仕様が 1 つだけ作成され、それを再利用することで、同一構成を持つ多数の Telnet 接続が作成されます。例えば、複数のユーザーが所属する部門全体で、ある特定のホスト名のオーバーライドが指定されている場合は、新規のプール仕様が 1 つだけ作成され、その仕様を使用する接続がなくなった時点で破棄されます。

connectionName パラメーターを接続パラメーターのオーバーライドとして指定するには、プロジェクト設定エディターの「接続パラメーターのオーバーライド」ページにある「その他」タブで、このパラメーターをオーバーライドに対して有効にしておく必要があります。