リッチ・クライアント・プロジェクトのテンプレートの編集

ZIETrans リッチ・クライアント・テンプレートは、特定の Java™ インターフェースを実装する特殊な Java SWT コンポジット・クラスです。このインターフェースを使用すると、リッチ・クライアント環境で ZIETrans テンプレートとして使用する Java ソース・ファイルを ZIETrans で検出して使用できます。ZIETrans リッチ・クライアント・テンプレートは、単純なヘッダーまたはサイドバーのみで、フッターのない、きわめて基本的な構成になっています。この理由は、ランタイム環境 (例えば、Eclipse RCP など) の は、全体的に共通の外観、および共通のボタンやリンクなどの領域を備えていることが前提となるためです。

テンプレートにホスト・コンポーネント (ComponentRendering コンポジット)、 デフォルト・レンダリング・コンポジット、グローバル変数コントロールを 含めることはできませんが、変換にはこれらを含めることができます。

すべてのテンプレート (zietrans に付属のテンプレートと作成したテンプレート) を参照するには、ZIETrans プロジェクトビューの「リッチ・クライアント・コンテンツ」の下にある「テンプレート」フォルダーを展開します。

デフォルト・エディターを使用してテンプレートを編集するには、テンプレートの名前をダブルクリックします。使用可能なエディターを参照するには、テンプレートの名前を右クリックし、「オープン先を指定」を選択します。

Visual Editor の 2 つの領域は、通常は上段の領域として表示される「デザイン」ビューと、通常は下段の領域として表示される「ソース」ビューです。画像などの項目は、「パレット」ビューで使用できるコントロールを使用することにより、テンプレートに追加されます。

例えば、テンプレートに画像を追加するには、以下の手順に従います。
  1. Eclipse のメニュー・バーで、「ファイル」>「インポート」>「一般」>「ファイル・システム」を選択し、「インポート」ウィザードを開きます。
  2. 「ソース・ディレクトリー」フィールドの横にある「参照」ボタンを使用して画像を検索して選択し、プロジェクトにインポートします。
  3. 「宛先フォルダー」フィールドの横にある「参照」ボタンを使用して、プロジェクトの \src\images フォルダーを選択します。
  4. 「完了」をクリックします。
  5. ZIETrans プロジェクト」ビューで、プロジェクトを右クリックし、「更新」を選択します。
  6. Visual Editor でテンプレートを開き、「SWT コントロール」の下にある「パレット」ビューで、「ラベル」をクリックします。
  7. テンプレートの「デザイン」ビューで、画像を配置する場所にマウス・ポインターを合わせ、クリックします。
  8. 「名前」ダイアログで、名前を入力するか、または指定されているデフォルトをそのまま採用して「OK」をクリックします。
  9. テンプレートに追加したラベルを選択し、「プロパティー」ビュー (通常は Visual Editor のソース・ビューの下に表示されます) で、text プロパティーを選択し、ラベルの表題を消去します。
  10. 「プロパティー」ビューで、image プロパティーを選択し、「値」列の右余白に表示されているボタンをクリックします。
  11. 「イメージ・ファイルの選択」ダイアログの「参照対象」「プロジェクト」を選択し、「ロケーション」src フォルダーを展開して images フォルダーをクリックし、「ファイル」でインポートした画像を選択し、「OK」をクリックします。
    注: このステップでは、「参照対象」「プロジェクト」を選択してから、プロジェクトでロケーションを選択してください。このようにせず、「ファイル・システム」を選択し、ファイル・システム上のロケーションを選択した場合、プロジェクトを別のシステムにデプロイしても、そのプロジェクトは正しく稼働しません。

Visual Editor を使用して、フォント、画像、色などのリソースを ZIETrans の変換またはテンプレートに手動で追加する場合は、これらのリソースをクリーンアップするコードも手動で追加する必要があります。詳しくは、ZIETrans リッチ・クライアントの考慮事項と制限を参照してください。