グローバル変数との対話
グローバル変数には、1 つの ZIETrans オブジェクトから他のオブジェクトに情報を渡すために使用できる値が入っています。例えば、ホスト画面上の複数の場所から情報を取り出し、計算を行い、その結果を現行画面または以後の画面に挿入することができます。1 つまたは複数のホスト画面からストリングの配列を作成し、変換に挿入することもできます。ユーザーが GUI 上のフィールドに入力したストリングを抽出して、別の場所で使用することもできます。
ZIETrans Web アプリケーションの場合は、単一 HTTP セッション中に同一 .ear ファイル内のアプリケーション間でグローバル変数を共用できます。
グローバル変数の値は、数値、ストリング、またはストリングの索引付き配列です。グローバル変数にストリングの配列を含める場合は、配列全体を使用するか、特定の索引を使用するか、または特定の索引から始まるすべての値を使用するかを指定することができます。グローバル変数に対するすべての操作で、大文字と小文字が区別されます。グローバル変数には、「ZIETrans」、「zietrans」、または「Zietrans」で始まる名前は使用しないでください。
- 画面イベントまたはアプリケーション・イベントに対して「グローバル変数を設定」または「グローバル変数を抽出」アクションを指定する。
- 画面変換でユーザーに値の入力を求めるプロンプトを表示する。
- マクロを実行しているときに、ユーザーに値の入力を求めるプロンプトを表示する。
- マクロ・ソース・コードで値を設定する。
- ビジネス・ロジック・プログラムの中で値を設定する。
- 「グローバル変数を設定」アクションで、他のグローバル変数の値を計算するため
- 「データを挿入」アクションを使用してホスト画面に値を書き込むため
- 「グローバル変数を挿入」メニュー項目を使用して、変換またはテンプレートに値を挿入するため
- マクロに値を渡すため
- ビジネス・ロジックの中で値を使用するため
- 画面認識で基準として使用するため
ホスト画面にグローバル変数を挿入する場合は、変換を適用する前にこのアクションをリストして、ホスト画面から作成された GUI にそのグローバル変数が表示されるようにする必要があります。ただし、変換が戻されてからホスト画面がホストに戻されるまでの間に グローバル変数を挿入した方が良い場合もあります。画面イベントのアクションを指定する方法の詳細については、アクションを参照してください。グローバル変数を変換およびテンプレートに挿入する方法については、グローバル変数を挿入を参照してください。
グローバル変数をプロンプト・マクロおよび抽出マクロで使用して、プロンプトに値を入力したり、ホスト画面から抽出した値を保管することができます。グローバル変数をマクロと連動して使用して、1 つの GUI で複数のホスト画面を結合できます。マクロでグローバル変数を使用する方法の詳細については、マクロとホスト端末および 画面の結合を参照してください。
データを GUI からアプリケーションに受け渡すようにグローバル変数をオーバーライドすることができます。ローカル変数および共用グローバル変数は、オーバーライドできます。詳しくは、『グローバル変数のオーバーライド』を参照してください。
これらは、画面認識にも使用できます。詳細については、画面認識基準または開始画面を参照してください。
ビジネス・ロジックでのグローバル変数の使用について詳しくは、「ビジネス・ロジックの 追加」を参照してください。
グローバル変数を使用して複数の画面からのストリングまたは数値を累算する場合は、開始また接続アプリケーション・イベントに「グローバル変数を設定」アクションを追加することによって、そのグローバル変数を初期化することができます。
「ZIETrans プロジェクト」ビューで ZIETrans プロジェクトの「プロジェクト設定」をダブルクリックします。「イベント」タブに進みます。
接続イベントのグローバル変数を設定するには、「接続」をダブルクリックして、イベント・エディターを開きます。次に、「アクション」タブでグローバル変数を追加できます。このようにして、実行されるアクションとグローバル変数をリンクできます。
同じ操作を開始イベントにも実行できます。
画面イベントまたはアプリケーション・イベントで「グローバル変数を除去」アクションを使用することにより、ローカルおよび共用グローバル変数を除去することができます。詳しくは、「グローバル変数を除去」アクションを参照してください。