画面確定の概要

ホスト・アプリケーションは、アウトバウンド・データをいくつのパケットに分けて伝送する場合があります。ただし、この数はクライアントに通知されません。この状態は、端末またはヘビー・クライアント端末エミュレーターを使用すると、簡単に処理できます。これは、端末またはヘビー・クライアント端末エミュレーターでは、通信が常にアクティブで、必要な場合にクライアントのビューがいつでも更新されるためです。ただし、ZIETrans を使用して画面ベースのホスト・アプリケーションを HTML 形式に変換する場合、クライアントが (アプリケーション・サーバーの ZIETrans ランタイムを通じて間接的に) ホストに接続されるのは、クライアントから要求されたブラウザーの更新が処理されている間だけです。そのため、ZIETrans は、このブラウザー更新サイクルで受信したアウトバウンド・データを分析し、現在のホスト画面を変換などのイベント処理のために画面認識エンジンに送信するタイミングを判断する必要があります。アウトバウンド・データを分析して、現在のホスト画面を呼び出すタイミングを決定するこの処理を、画面確定と呼びます。

画面確定は、以下の場合に ZIETrans ランタイムで実行されます。
  • 画面を変換する場合のみ (つまり、次の画面を確認するための独自の条件を含むマクロまたは統合オブジェクトを実行していない場合)
  • ホストとの対話 ([Enter] などの AID キーによるものなど) が発生し、アウトバウンド・データが送信される可能性がある場合

画面が確定されると、ZIETrans では、その後の処理のために、ホスト画面 (表示スペース) が調べられ、使用可能な画面カスタマイズ (画面認識) のセットと比較されます。確定された画面が、意図された画面であることが重要です。