コンテンション解消状況の判断

ZIETrans が特定の TN3270E 接続について正しくコンテンション解消を折衝しているかどうかを判断できます。ZIETrans のトレースを調べて折衝の結果を表示するには、以下のステップを実行します。
  1. HOD 転送と ZIETrans ランタイムのトレースをオンにします。トレースの詳細については、ZIETrans 管理コンソールの機能の使用を参照してください。runtime.properties ファイル内の設定は、以下のとおりです。
    trace.HOD.TRANSPORT=2
    trace.RUNTIME=7 
  2. トレース・ファイル (通常は、ZIETrans.ear ファイルの logs ディレクトリー内に格納されており、trace で始まるファイル名を持つ) を表示します。
  3. トレース・ファイル内で、接続開始時の以下のような項目をまとめて検索します。
    Text        HOD          HOD.()
    	  Correlator: HodConn:localhost:localhost:server1:ZIETrans.ear#1
    	  trcmsg: -->TN3270 : Negotiate     CMD = DO      OPT = TN3270-E
    
    	Text        HOD          HOD.()
    	  Correlator: HodConn:localhost:localhost:server1:ZIETrans.ear#1
    	  trcmsg: <--TN3270 : Response      CMD = WILL    OPT = TN3270-E
    キー・テキストは、太字で強調表示された、CMD = DOCMD = WILL です。OPT = TN3270-E (ここでは太字で表示しています) も同時に現れます。CMD = DOCMD = WILL の両方が表示される場合、ZIETrans が特定のホスト接続について TN3270E と折衝しており、コンテンション解消を要求できることを表します。CMD = WONTCMD = DONT の一方または両方が表示される場合は、ホストで TN3270E がサポートされず、ZIETrans がコンテンション解消を要求できない可能性があります。
  4. 接続開始時の以下のような項目を検索してください。
    Text        HOD          HOD.()
    	  Correlator: HodConn:localhost:localhost:server1:ZIETrans.ear#1
    	  trcmsg: <--TN3270 : FUNCTION_STATUS: CR REQUESTED
    キー・テキストは、太字で強調表示された、FUNCTION_STATUS: CR REQUESTED です。このテキストが表示された場合は、ZIETrans が特定のホスト接続についてコンテンション解消を要求していることを示します。
  5. 接続開始時の以下のような項目を検索してください。
    Text        HOD          HOD.()
    	  Correlator: HodConn:localhost:localhost:server1:ZIETrans.ear#1
    	  trcmsg: <--TN3270E: FUNCTION_STATUS: CR ENABLED
    キー・テキストは、太字で強調表示された、FUNCTION_STATUS: CR ENABLED です。このテキストが表示された場合は、ZIETrans が特定のホスト接続に関するコンテンション解消の折衝に成功したことを示します。
  6. ZIETrans による画面確定時の以下のような項目を 2 つ検索します。
    Text        RUNTIME      runtime.NextScreenBean.getInstance()                   
    	  isEnhancedTNServer=true
    
    	Text        RUNTIME      runtime.Fast3270ENSB.<init>()                          
    	  Create: Fast3270E: initialConnect=false, ttwOriginal=1200, 
                                               tStartedWaiting=0,tLastPSEvent=0, 
                                               keyToSend=[enter], minimumWait=250
    キー・テキストは、太字で強調表示された、EnhancedTNServer=trueCreate: Fast3270E です。これらが表示された場合、ZIETrans がコンテンション解消の折衝に成功し、アウトバウンド・データ分析のために Fast3270E 計画を使用して応答していることを示します。