拡張フィールド属性の使用

5250 ホスト画面のフィールドには、特定の「チェック」キーワードでマークを 付けることができます。チェック・キーワードにより、 ホスト・アプリケーションは、所定のキー (通常「フィールドの終了」と呼びます) が押されたときの フィールドの反応をエミュレーターに 指示できます。例えば、フィールドに「自動入力」のマークを付けた場合、 ユーザーがそのフィールドに X 文字入力すると (X はフィールドのサイズ)、 エミュレーターはそのページをホスト・アプリケーションに 自動的に送信して処理を要求します。

以下の 5250 のチェック・キーワードがサポートされます。
  1. 妥当性検査:
    • AB (ブランクの許可)
    • ME (必須入力)。「entryRequired」属性でマークして生成される テキスト・ボックス
    • MF (全桁入力必須)。「fillRequired」属性でマークして生成される テキスト・ボックス
    • MOD10 (IBM モジュラス 10 チェック)。「mod10」属性でマークして生成されるテキスト・ボックス
    • MOD11 (IBM モジュラス 11 チェック)。「mod11」属性でマークして生成されるテキスト・ボックス
  2. キーボード制御:
    • RB (右側をブランクで充てん)。ユーザーがフィールドから離れるときに テキスト入力フィールドの右側をブランクで充てんします
    • RZ (右側をゼロで充てん)。ユーザーがフィールドから離れるときに テキスト入力フィールドの右側をゼロで充てんします
    • ER (フィールド完了時に自動入力)。フィールドがいっぱいになったときにフォームを自動的に (ZIETrans サーバーに) 送信します
    • LC (小文字の許可)。小文字を大文字に変換しません (可能な場合)
    • FE (フィールドの終了が必要)。ユーザーがフィールドから離れるときに フィールドの終了キーを押す必要があります。

    ホスト画面のフィールドに、特定のタイプの入力のみを許可するように マークを付けることもできます。例えば、通常の IBM® i のサインオン画面にあるユーザー名およびパスワード・フィールドには、大文字の英字と数字しか入力できません。この情報を使用可能にすると、ZIETrans は、フィールド・タイプに基づいてクライアントでのキー入力を制限するテキスト・ボックスを生成できます。例えば、 ホスト画面フィールドが「数値のみ」である場合は、生成されたテキスト・ボックスには数字 (および他の数値サポート文字) のみを入力できます。これにより、 画面がロックされたり (ほとんどのエミュレーターは入力を制限しているため) ユーザーに 見たことのないメッセージが戻されたりする可能性を減らすことができます。

  3. 入力の制限:
    • X (英字のみ。小文字は大文字に変換されます)
    • A (英数字シフト。すべて許可されます)
    • S (符号付き数値。フィールドの終了が必要です)
    • N (数字シフト。0 から 9 です。ユーザーはフィールド、+、-、終了を押す必要があります)
    • Y (数字のみ。0 から 9、正符号、負符号、ピリオド、コンマ、スペース)
    • D (数字のみ。0 から 9、フィールドのマイナスは許可されません)。
デフォルトでは、これらすべてのフィールド属性のサポートが 使用可能です。クライアント・サイド数値フォーマット設定を使用不可にするには、 以下のステップに従ってプロジェクト設定ファイルを編集します。
  1. ZIETrans プロジェクト・ビューで、更新するプロジェクトをオープンします。
  2. 「プロジェクト設定」をダブルクリックします。
  3. 「プロジェクト設定」の「ソース」タブをクリックします。
  4. Web アプリケーションの場合は、以下のクラス名で、enableCheckAttributes 設定を追加するか 以下のように変更します。
    <setting name="enableCheckAttributes" value="false"/>
    
    com.ibm.hats.transform.widgets.FieldWidget
    com.ibm.hats.transform.widgets.CalendarWidget
    com.ibm.hats.transform.widgets.InputWidget
    com.ibm.hats.transform.widgets.PopupWidget
    com.ibm.hats.transform.widgets.TableWidget
この設定を使用不可にすると、ユーザーは、 以下の属性チェックのサポートを受けなくなります。
  • AB (ブランクの許可)
  • RB (ブランクによる右側充てん)
  • RZ (ゼロによる右側充てん)
  • ER (フィールド完了時に自動入力)
  • LC (小文字の許可)

これらの設定は、変換内の任意のコンポーネントに手動で追加することもできます。

Web アプリケーションの場合は、以下の設定をコンポーネントに追加します。
<ZIETrans:Component ... widgetSettings="enableCheckAttributes:false|
enableInputRestrictions:false"/>
注: 「自動入力」機能を使用するには、自動進行機能を使用可能にする必要があります。 詳しくは、以下を参照してください。

拡張フィールド属性について詳しくは、「コンポーネントおよびウィジェットの説明と設定」および「カスタム・コンポーネントおよびウィジェットの作成」を参照してください。