ZIETrans ランタイム拡張プラグイン

ZIETrans リッチ・クライアント・プラグイン・プロジェクトを作成するときに、ワークスペースに ZIETrans リッチ・クライアント・ランタイム拡張プラグイン・プロジェクトがまだ存在していない場合は、このプロジェクトも作成されます。このプラグインには、環境で実行中のすべての ZIETrans リッチ・クライアント・プラグインに共通するファイルおよび設定が含まれます。例えば以下のものがあります (これらに制限されません)。
  • トレースとログの設定
  • 生成されたトレースおよびログ・ファイル
  • キー・マッピングの登録
  • 設定ダイアログの登録
  • プロパティー・ページの設定
このプラグインのデフォルト名および ID は com.ibm.hats.rcp.runtime.extension で、その初期バージョンは 1.0.0 です。
注: ZIETrans RCP ランタイム拡張プラグインの ID は、変更しないでください。ZIETrans ランタイムは、開始時に、この ID を持つプラグインを検索します。

このプラグインは、複数の ZIETrans アプリケーションに共通のファイルを含んでいるという点で、ZIETrans EAR プロジェクトと似ています。ZIETrans EAR プロジェクトと異なる点は、Eclipse 環境では、これらのプラグインの 1 つしか一度に実行できないという点です。つまり、トレース設定やキーボード・マッピングなどはリッチ・クライアント環境全体に適用され、プラグイン・プロジェクト・レベルでは構成できません。

表 1 では、このプラグインに含まれるファイルがリストされ、説明されています
表 1. ランタイム拡張プラグインの ZIETrans 固有のファイル
ファイルまたはフォルダー 説明
イメージ (フォルダー) 「アプリケーションおよび印刷ジョブ」ビューのイメージおよび Expeditor アプリケーションのイメージが含まれています。
注: 例えば、イメージが単一の ZIETrans アプリケーション・プラグインによってのみ使用される場合、イメージをテンプレートに含めるには、ランタイム拡張プラグインの代わりにアプリケーション・プラグインに含めることを検討してください。
ログ (フォルダー) ZIETrans トレースおよびメッセージ・ファイルが含まれています。
product.xml このプラグイン・プロジェクトを生成するために使用した ZIETrans のバージョンを示します。このファイルは、Service Pack の適用時に更新されます。
runtime.properties ZIETrans ランタイム設定。トレースを有効化する設定が含まれます。
runtime-debug.properties runtime.properties と同じ設定です。ただし、Eclipse ランタイム・ワークベンチがデバッグ・モードで起動したときのみ使用されます。
表 2 では、このプラグインに含まれる、ZIETrans 固有ではないファイルがリストされ、説明されています。
表 2. ランタイム拡張プラグイン内の ZIETrans に固有ではないファイル
ファイルまたはフォルダー 説明
build.properties 開発環境からのエクスポート時に、どのファイルをプラグインにパッケージする必要があるかを示しています。
MANIFEST.MF プラグイン記述子。プラグインの ID、名前、バージョン、およびプラグイン依存関係が示されています。
plugin.xml プラグイン記述子。このプラグインによって提供される拡張を示しています。
plugin_xx.properties plugin.xml および MANIFEST.MF によって使用される変換済み文字列が含まれています。
表 3 は、ZIETrans RCP ランタイム拡張プラグインによって提供されている拡張をリストします。
表 3. RCP ランタイム拡張
拡張ポイント ID 説明
org.eclipse.core.runtime.applications ZIETrans RCP ランタイム拡張プラグインで提供されているアプリケーション・クラスを Eclipse プラットフォームに登録します。詳しくは、Application クラスを参照してください。
org.eclipse.core.runtime.products org.eclipse.core.runtime.applications 拡張ポイントに登録されているアプリケーションを参照する製品を定義します。詳しくは、Application クラスを参照してください。
org.eclipse.ui.perspectives Eclipse プラットフォームに、ZIETrans RCP ランタイム拡張プラグインで提供されている Host Access パースペクティブ・クラスを登録します。。
org.eclipse.ui.views 「アプリケーションおよび印刷ジョブ」ビューを Eclipse プラットフォームに登録します。
org.eclipse.ui.propertyPages アプリケーションのプロパティー・ページを Eclipse プラットフォームに登録します。これらのページは、ユーザーが「アプリケーション」ビューでアプリケーションを右クリックし、「プロパティー」を選択したときに表示されます。この宣言を除去またはコメント化することによって、ユーザーがこのページを使用できないようにすることが可能です。
注: 「接続パラメーターのオーバーライド」ページは、接続パラメーターの指定変更がプロジェクトで使用可能になっている場合のみ表示されます。「変数オーバーライド」ページは、グローバル変数の指定変更がプロジェクトで使用可能になっている場合のみ表示されます。
org.eclipse.ui.actionSets 変換ビューに表示されている項目を印刷するために使用する印刷アクションを登録します。
org.eclipse.ui.preferencePages ZIETrans によって提供されている設定ページを登録します。プリファレンスは、(Eclipse の環境に応じて) 「ファイル」>「設定」または「ウィンドウ」>「設定」を選択することで、通常は使用可能になります。この宣言を除去またはコメント化することによって、ユーザーがこのページを使用できないようにすることが可能です。例えば、ユーザーがトレースまたはサービス設定を変更できなくするには、「トラブルシューティング」ページに宣言されている拡張を除去します。
org.eclipse.ui.contexts Host Access キーボード・コンテキストを登録します。コンテキストは、関連するコマンドのグループを定義します。
org.eclipse.ui.commands 使用可能なアクションごとに、コマンドを登録します。コマンドは、アクションによって処理可能な、エンド・ユーザーからの要求を表しています。
org.eclipse.ui.bindings 特定のコマンドに対するデフォルト・キーボード・ショートカットを登録します。宣言の sequence 属性を変更することで、コマンドのデフォルト・ショートカットを変更できます。ユーザーは、「キー」設定ページを使用して、コマンドのショートカットを指定変更できます。
キー・マッピングは、目的のランタイム・クライアントに基づき、スキーム ID ごとに定義します。Eclipse RCP schemeId を以下に示します。
org.eclipse.ui.defaultAcceleratorConfiguration.