マクロのタイミングおよび遅延特性
このセクションでは、HCL ZIETrans マクロのタイミング・パラメーターをマクロのスクリプト・レベルで説明します。例えば、HCL ZIETrans ツールキット グラフィカル・ユーザー・インターフェース (マクロ・エディターなど) のさまざまな場所からのマクロ実行のタイミングに影響を与える方法は複数ありますが、ここでの説明は、マクロ自身の XML スクリプト内で実行されるアクションの結果について扱うもので、スクリプト内にアクションが配置されるさまざまな方法 (マクロ・エディターのタブなど) については扱いません。
いくつかのタイミング・パラメーターがマクロ実行に影響します。大半のタイミング・パラメーターは、マクロ実行のさまざまな部分で遅延を制御します。これによって、ホストの応答時間およびその他の変数が予測不能な環境において、マクロが回復力を持ち、堅固な状態で正しく作動することができます。マクロに遅延を追加する最も一般的な理由は、ホストから入ってくる画面がマクロによって処理される前に、完全に到着するようにするためです。遅延が扱う画面に十分な追加説明 (例えば、画面のいろいろな部分の文字ストリングの検索など) が追加されている場合、この遅延はたいていの場合減少したり、まったく回避できます。
HCL ZIETrans マクロでは、エレメントと、エレメントを変更する属性があります (属性はパラメーターともいいます)。エレメントは左および右不等号括弧タグでフレームを付けられており、属性は通常、エレメントのタグに含まれています。例えば次の例では、画面エレメントと、変更する pause 属性がついています。
<screen pause=15000>
この章では、以下のエレメントおよび属性を扱います。
- <HAScript> エレメントの pausetime 属性
- <screen> エレメントの pause 属性
- <actions> エレメント内部のその他のアクションと一緒に現れることがある <pause> エレメント
- <HAScript> エレメントの ignorepauseforenhancedtn 属性
- <pause> エレメントの ignorepauseoverrideforenhancedtn 属性
- <HAScript> エレメントの delayifnotenhancedtn 属性