各エレメントおよび属性の役割

<HAScript> エレメントの pausetime 属性は以下の 2 つの事柄を制御します。
  1. 画面のアクション内で定義された大半の <prompt> および <insert> エレメントの後に発生する pausetimevalue /2 の遅延 (ミリ秒)
  2. (ほとんどの画面に対して) 1 つの画面のすべてのアクションが実行された後に発生する pausetimevalue の 1 回限りの遅延 (ミリ秒)

pausetimevalue /2 および pausetimevalue の遅延がどこのどの画面で実行されているかについては、以下でさらに詳しく説明します。pausetimevalue のデフォルト値は、(pausetime 属性が明示的に定義されていない場合) 300 ミリ秒です。

pause 属性 (<pause> エレメントと混同しないこと) は、pausetime 属性をオーバーライドします。正確には、pause 属性がエレメント内で定義されると、マクロの <HAScript> エレメント内で (明示的またはデフォルトで) 定義された pausetime 属性を、その画面でのみオーバーライドするために使用されます。つまり、ある画面で pause 属性が定義されると、pausetime 属性は無視され、その <screen> エレメントの処理中に発生するあらゆる pausetime 関連の遅延を計算するのに、画面の pause 属性の値が使用されるということです。pause 属性および pausetime 属性は、<pause> エレメントの処理に影響されず、また影響も与えません。

<pause> エレメントは、明示的な遅延を画面のアクションの処理に挿入するために使用します。1 つ以上の <pause> エレメントは、画面の <actions> エレメントで定義された他のアクションの前後、およびそのアクション間に配置できます。pause 属性および pausetime 属性は、<pause> エレメントの処理に影響されず、また影響も与えません。

<HAScript> エレメントの ignorepauseforenhancedtn 属性を true に設定すると、コンテンション解消環境でセッションが実行されている場合、マクロの実行中にマクロ・ランタイムは一時停止アクション (<pause> エレメント) をスキップします。この属性の使用法に関する追加情報については、ignorepauseforenhancedtn=true/falseを参照してください。

<pause> エレメントの ignorepauseoverrideforenhancedtn 属性を特定の <pause> エレメント内で「true」に設定すると、<HAScript> エレメント内で ignorepauseforenhancedtn 属性が true に設定されていても、マクロ・ランタイムはその <pause> エレメントを処理します (指定されたミリ秒数のみ待機します)。この属性の使用法に関する追加情報については、ignorepauseoverrideforenhancedtn=true/falseを参照してください。

<HAScript> エレメントの delayifnotenhancedtn 属性をゼロ以外の値に設定すると、オペレーター情報域が変更されたという通知をマクロ・ランタイムが受け取ったときは常に、マクロ・ランタイムは指定されたミリ秒数のみ自動的に一時停止します。この属性は、コンテンション解消環境または非コンテンション解消環境の両方で同じマクロを正常に実行させるのに役立ちます。この属性の使用法に関する追加情報については、 delayifnotenhancedtn=(ミリ秒)を参照してください。