ZIETrans アプリケーション処理の概要の理解

ZIETrans プロジェクトを作成する前に、ZIETrans がホスト・アプリケーションをどのように処理するかを理解しておく必要があります。ユーザーがアプリケーションの各画面にアクセスするとき、ZIETrans は以下に示す手順に従ってアプリケーションを処理します。図 1はこれらの手順の流れを湿します。これらの主要概念については、ZIETrans の主要概念とオブジェクトで説明します。
  1. ホストが画面を表示すると、ZIETrans は、そのホスト画面を、このプロジェクトの使用可能な画面イベントに定義されている画面認識基準 と比較します。この比較は、イベント優先順位で定義されている順序に従って、一致が検出されるまで続けられます。
  2. 一致が検出されると、ZIETrans はその画面イベントで定義されている アクションを実行します。画面カスタマイズ・イベントと画面組み合わせイベントの両方に、以下のアクションを組み込むことができます。さらに画面組み合わせイベントの場合は、ZIETrans が複数画面をナビゲートし、各画面からユーザーに対して表示するデータを収集します。
    • 関連付けられたテンプレートを使用して変換を適用します。 ZIETransは、ホスト・コンポーネント (変換で定義されている) を GUI ウィジェットとして表示します。
    • ビジネス・ロジックを実行
    • グローバル変数を抽出
    • データを挿入
    • グローバル変数を設定
    • グローバル変数を除去
    • URL を表示 (Web のみ)
    • URL に転送 (Web のみ)
    • マクロの再生
    • マクロ・トランザクションを実行
    • キーの送信
    • 切断
    • 休止
    詳しくは、『アクション』を参照してください。
    注:
    1. 一致画面が検出されると、1 つ以上のアクションが実行される必要がありますが、ユーザーに対して表示するための画面変換は必須ではありません。つまり、「変換を適用」アクションは必須ではありません。
    2. ユーザーがホスト画面データを操作する前と操作した後で、ホスト画面データに対してアクションを実行できます。例えば、グローバル変数としていくらかのデータを抽出し、一部の情報を新しいデータで置き換えてから、ユーザーに対して変換を表示する前に変換を適用することができます。画面データを戻すアクションをユーザーが実行した後、データが最終的にホストに戻される前に、追加の抽出と挿入を実行できます。
  3. 画面認識基準がホスト画面に一致しない場合、ZIETrans は不一致画面アプリケーション・イベントを処理します。このイベントに対するデフォルトのアクションでは、デフォルトの変換を使用し、デフォルト・テンプレートを使用して、ホスト画面が表示されます。デフォルトの変換では、プロジェクト設定で定義されたレンダリング設定が使用されます。
  4. ホストがアプリケーションの新たな画面を表示するたびに、ZIETrans は、再びステップ 1 からすべての手順を繰り返します。図 1 は ZIETrans が画面を処理する方法を示しています。
    注: 画面スキップ処理のためにマクロを使用している場合、スキップされる画面にはこのプロセスは適用されません。
図 1. ZIETrans の画面処理
による画面処理のフローチャート

画面イベントは、ZIETrans プロジェクトの開発における重要な概念です。画面イベントで画面認識基準を定義しておかないと、ZIETrans はホスト画面の受信時に実行するアクションがわかりません。

開発プロセスに着手する前に、画面イベントの基本原則をよく理解しておいてください。画面認識基準のコア・エレメントについては、画面イベントの処理 で説明します。